こんにちは、しきです。
新しいサービスが毎日たくさんリリースされて興味が尽きませんが、登録するたびに必要になってくるのが自分を表すアイコンですよね。
実は「アイコンに自分だけのイラストがほしい!」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、イラストレーターの方へ依頼するまでハードルが高くてちょっと難しい・・・と感じることもありませんか?
「どこで頼んだらいいの?」
「どうやってイメージを伝えたらいいのかわからない」
「イメージがないけど、依頼してもいいの?」
など、イラストレーターの視点から「イラスト制作依頼の疑問点」を解決できればと思います!
個人でイラストを依頼できるサイト
イラストが欲しいな、と思ってもどこで発注すればいいのか悩みますよね。
まずは依頼するイラストレーターさんを探してみましょう!
サービスを使って簡単に依頼できたり、直接メッセージを送ってみたりしてコンタクトを取っていきます。
クラウドソーシング
発注者と受注者のマッチングサービスです。
フリーランスや副業として仕事をしたい人が多く登録しています。
大手サービスとしてランサーズやクラウドワークスなどがあります。
基本的に、コンペやプロジェクト形式という発注方法が使われています。
提案されたイラストから選ぶのか、それとも1人のイラストレーターに依頼して描いてもらうのか、それぞれやり方も完成品も異なってきます。
それぞれ一長一短なので、目的や費用感などを考え、やりやすい依頼方法を選びましょう。
サービスの性質上、実績が一覧で見られないので過去のイラストを見てイラストレーターを探すという使い方は難しいです。
その場合は次のサービスを検討してください。
スキル出品サービス
ココナラ、SKIMA、Skillotsなど、こちらもイラストが得意!という方がたくさん登録しています。
こちらはイラストレーターがスキル(イラスト制作など)を出品し、仕事を募集しています。
一覧で絵柄を見ることができるので気に入ったテイストを探しやすいです。
クラウドソーシングもそうですが、このようなサービスではサイトを運営している企業が依頼主とイラストレーターを仲介してくれます。
仲介企業がいることによって
- 住所や氏名などの個人情報を相手に公開しなくてもやり取りできる
- 金銭的なトラブルが起こりにくい
ので、依頼主とイラストレーター両方に大きなメリットとなります。
イラストレーター独自の価格を提示しているので、1人1人に問合わせて価格やスケジュールに納得してから依頼をする形になります。
全体的な相場は低めですが、それぞれの基準で出品されているので価格はまちまちです。
たまにクオリティが高いのにお手頃価格!本当にこのお値段でいいんですか!?ということもあるのでぜひ探してみてください。
イラストレーターのHPやSNS
イラストレーター個人がTwitterやInstagramなどのSNSをやっていたら直接DMを送って依頼することもできます。 SNS上で「お仕事募集中」と書いていることも多いので、その場合は積極的にお問合わせしてみるといいでしょう。
(※気軽なお問合わせでも、最低限の挨拶や礼儀を忘れずに!)
私のように個人でポートフォリオサイト(作品を掲載し、売り込むサイト)を運営している場合は、お問合わせフォームやメールアドレスから依頼をすることができます。
クラウドソーシングと違い、仲介企業がいないため完全にクローズドでやり取りをすることになります。
トラブルが起こらないよう進めていく必要もありますが、すでにプロ、もしくはセミプロとして活動している人が多いのでその点は安心です。
仲介企業に支払う手数料がかからず、クオリティの高いイラストが多いのでぜひ探してみてください。
発注する前に確認!イラスト制作の流れ
依頼したいイラストレーターを見つけたら、実際にお願いしてみましょう。
イラストレーターに依頼してからイラストを受け取る(納品)までの流れを見ていくと…
- イラストレーターに依頼や相談をする
- 見積りやスケジュール、制作の流れを教えてもらう
- 正式な依頼と、お支払い
- 詳細なヒアリング
- ラフ案を確認
- 本制作(線画・着色作業)
- 納品
だいたいの流れはこんな感じです。見積りやヒアリングのために何度かやり取りをすることも。
依頼内容が明確で、すぐに作業に移れるような場合はかなりスムーズになります。
① イラストレーターに依頼や相談をする
最初に、自分の依頼内容で描いてもらえそうか相談するところからスタートします。
書き出しは自己紹介から。
- お名前
- 連絡先(SNSなどであれば不要なことも)
そして、イラストレーターが見積りを出すために手がかりとなる情報を書いておくとスムーズです。
- どのようなイラストが欲しいか(画風、ポーズ、背景など)
- 使用用途(Web掲載、印刷、アイコンなど)
- サイズ(ピクセル、もしくはセンチ)
- いつまでに欲しいか(〇月×日までに完成品がほしいです、など)
- 商用利用かどうか(グッズにしたい、スタンプとして売りたいなど)
- 予算(〇万円まで)
もし参考資料があるなら、この時点で送ってかまわないです。
会社として依頼をするのであれば、
- 会社名
- 部署名
- URL
などもお伝えしましょう。
依頼するイラストレーターのことはサイトで知れたり、SNSで見れたり、どういう人柄なのか発信されてる方もいて、その中から信頼できる方にご依頼すると思います。
逆に、イラストレーターは依頼主の方のことは何もわかりません。
より良い作品を作ってもらうためにも、初回から信頼関係を築き、気持ちよく取り引きをスタートさせましょう!
② 見積りやスケジュール、制作の流れを教えてもらう
描いてほしい内容を相談したら、イラストレーターから回答が来ます。
主に、
- すぐ受注できるかどうか
- 見積り金額
- スケジュール
- 支払い方法
などを確認しておきます。
仕事の契約ですので、不明点があれば後回しにせずちゃんと聞くことが大切です。
聞いても曖昧な返事だったり、なかなかスケジュールがわからないなど、コミュニケーションに不安を感じたら要注意です。
曖昧なまま進めていくと依頼が失敗したり、トラブルになることも…。
充分にやり取りをしてから発注しましょう!
③ 正式な依頼と、お支払い
依頼OKの返事が得られたら、正式に発注します。
この時に支払いを済ませることもあれば、納品後のときもあります。
イラストレーターの方針によるので、どのタイミングでお支払いになるのかしっかり確認しておくと安心です。
また、修正回数などに制限が設けられてることもあります。
制限を超えて修正を依頼すると、追加で料金が発生するのでその点も確認しましょう。
クラウドソーシングであればそのサービスを通してお支払いをします。
直接取り引きであれば、イラストレーターが決済方法を用意していることが多いです。
よくあるのが、
- 銀行振込
- PayPal
paymo.biz
※「paymo.biz」は2020年3月末にサービスを終了したようです。
など。たまにAmazonギフト券で受け付けている方もいらっしゃいますね。
決済サービスを使う場合はアカウント取得が必要なため、あらかじめ決済方法を聞いておきましょう。
④ 詳細なヒアリング
正式に発注が完了したら、描いてほしい内容を詳細に伝えます。
はじめのお問合わせで伝えた内容より、さらに具体的なイメージや資料があると◎。直しが少なく、満足できるイラストに仕上がります。
たとえばキャラクターなど人物イラストだったら、髪型、年齢、目の形、洋服のデザイン、性格など。
顔だけ欲しいのか、バストアップなのか、全身なのか。
言葉だけで伝えるのが難しいときは参考画像を用意しましょう。
ポーズはこの写真の人、髪型はこれ、キャラの雰囲気はこれ、と別々になってOKです!
イラストレーターから聞かれることがあれば、
- イラストのジャンル
- 塗り方(塗りのテイストを複数持ってる場合など)
- 誰に向けたイラストか(自分用なのか?メディアに掲載するなら、メディアを読む人はどんな人か)
など、制作の方向性を決めるのに必要な内容が出てくると思います。
「そんなの聞かれても分からないよ!全部お任せしたい!!」
っていう気持ちもありますよね。
そんなときは、分からないことを伝えて好きなものや印象を教えてくれると助かります。
- 好きなイラスト
- 好きな髪型
- 好きな色
- 好きな洋服
- 好きなモチーフ
- イラストを見る人にどう感じてほしいか
などなど。
資料として見せてもらったイラストの真似はしませんが、好みを知ることはイラストレーターにとってとても参考になります。
⑤ ラフ案を確認
ヒアリングでお互いのイメージをすり合わせたら、いよいよ作品案を作っていきます。
いきなり完成に近い状態で出てくることはまずありません。
本制作前にラフ案(下書き)を書いて、依頼主に確認してもらうことがほとんどです。
ラフ案の数はイラストレーターによりますが、1~3案くらいかなと思います。
その中から選んだり、良いところを組み合わせたり、修正してもらったりしながらイメージとすり合わせていきます。
キャラクターのデザインや構図・ポーズなどはこのラフ案の段階で納得いくものにしてもらいましょう。
本制作はラフ案をもとに制作するので、ラフ案の決定後は簡単にデザインやポーズを変えることができません。
本制作中の修正は別途費用が発生することもあるので、ラフ案の確認はとても大事です。
⑥ 本制作(線画・着色作業)
ラフ案をもとに線画作業(清書/線だけの状態)、着色作業に入っていきます。
人によっては線画が終わった段階で確認させてくれたり、着色まで終わってから確認となる場合も。
どちらの方がより丁寧で良い、という話ではなく、必要に応じて発生する確認ですので線画の段階で見ておきたい場合は事前に相談しておくと安心ですね。
見せてもらう場合、どうしても確認の間は作業ができなくなってしまい納期に影響することもあるので、発注のときに伝えられるとベストです。
また、ラフ案から大幅に異なる修正は難しいので、修正費が発生する可能性もありますので慎重に伝えましょう。
着色まで完了したあとは、色の修正が可能です。
この時も、口頭でイメージを伝えたり、追加で参考画像を出したりするとよりイメージに近づきます。
問題がなければいよいよ完成です!
⑦ 納品
完成したイラストデータを、メールやオンラインストレージ、クラウドソーシング上などで送ってもらっていよいよ納品です。
jpegデータやpngデータなどで貰えることが多いと思います。
依頼しているサイズと間違っていないかなども確認しましょう。
イラストの線画や色が分けられている元データは通常もらえません。
勝手に色変えや編集をされることを防ぐためや、自作発言・転売防止のためです。
「アイコンに使うため」以外にも利用したいから欲しいという場合は、別途料金がかかるのできちんと相談してください。
お支払いが納品後であれば、このタイミングでお支払いして完了となります!
イメージが浮かばないときはどうしたらいいの?
少しでもいいので、好きなモチーフや色を教えてくれると助かると思います。
洋服でも髪型でもなんでも構いません。
使用用途や誰に見せるのかという予定も惜しみなく出しましょう!
イメージの作り方として・・・
- 好きなイラストを複数枚探してみる
- 髪型や洋服の写真を見てみる
- 逆に好きじゃないものをピックアップしてみる
など、自分が求めるキャラクター像を検討してみましょう。
ご自身のアイコンなら似顔絵を依頼してみるのも素敵ですね!
また、イラストレーターはクライアントからいただいた情報を元にラフを作成するので、ラフ案を見てからイメージを膨らませるというのもありだと思います。
「具体的なイメージがないので、服装のデザインはお任せしたい」とプロにお任せしてしまう部分を作るのも、イラストレーターの個性が出てオリジナリティのあるイラストに仕上がります。
イラストレーターとのやり取りで気を付けたいこと
制作に関わることが2つあります!
「参考イラストに似せてほしい」は好まれません
資料として、他者が描いたイラストを送ることがあると思います。
そのときに「このイラストに似せて描いてほしい」というのは大体NGです…。
まず、著作権の問題があります。
インターネット上にある画像はイラストでも写真でも誰かの著作物です。
個人の壁紙にしたりして楽しんだり、イラスト制作の参考にすることは問題ないですが、そっくりのものを作って「自分で作りました」と発表すると著作権違反となります。
そして、イラストのオリジナリティは制作者個人について回るものです。
「他人のマネをしてほしい」とお願いすること自体が失礼ですので、参考画像のままのテイストがほしいときはできれば制作者本人に依頼しましょう!!
完成前の大きな修正は難しいです
ラフ⇒線画⇒着色の工程の中で、完成に近づくほど修正に手間がかかり難しくなっていきます。
イラストレーターの意識として…
ラフでの修正
修正は当たり前。むしろクライアントの意見に寄り添ってより良いものを作っていきたいので言ってほしい。
線画での修正
もう少し笑顔にしてほしい、手の位置が気になる、などの修正は大丈夫。
二人並んだイラストを抱き合ってる構図にしてほしいなど、ラフで決まったデザインや構図を大きく変えることは難しい。
一度で描きかえるわけではないので、もう一度ラフに戻らないとならないので二度手間。
着色での修正
色味の変更、塗り方の要望などは対応可能。
着色後、デザインや構図を変えるとラフ・線画・着色の全部がやり直し。一部分とはいえ、範囲によってはかなり負担がかかる。
※あくまで一例です。修正内容によるので相談してみてください。
ひとことで「修正」といっても内容はさまざまです。
各段階で修正しやすいことが異なるので、制作の流れを把握しておくとかなりスムーズに進みます。
トラブルや余計な費用がかかることもなく安心です。
個人でイラストレーターに依頼する方法まとめ
どのサイトからの依頼でも、イラストレーターとのやり取りや、制作の進め方はだいたい同じです。
イラストレーターによっては他の工程が入ったり、お支払いのタイミングが違ったりするので、依頼する前に必ず制作の流れを確認してください。
気になるところは、依頼するイラストレーターさんに聞きましょう
オーダーメイドで作った自分だけのイラストは特別なものになります。
毎日開くSNSで使えばさらに愛着感も出てきますね。
ぜひ自分好みのイラストレーターを探して、世界に一つだけのイラスト制作を楽しんでください。